一杯飲む前に…
ヒマつぶしにちょっくら計算してみた.
相撲などで3人で同点決勝を行う場合,巴戦という方式がとられる.
先に戦う2人とあとから対戦する1人ははたして平等なのか…
最初に戦う2人をAとB,あとから対戦する者をCとする.
Cが優勝するパターンを考えてみる.
①第1線,とりあえずAに勝ってもらう.Cが最短で優勝するには2戦,3戦を連勝する.
この確率は,(1/2)×(1/2)=1/4
②第3戦をBに敗れてしまった場合.ここでCが優勝するには,第4戦をAに買ってもらい,5戦,6戦を連勝する.
この場合は,(1/2)×(1/2)×(1/2)×(1/2)×(1/2)=1/32
③同様に次にCが優勝するパターンは第9戦,その確率は1/256となる.
この計算を延々続けて行くと,第12戦が1/2048,第15戦が1/16384に…
初項1/4,公比1/8の等比数列であることがわかる.
よって求める確率は,この無限級数(総和)S=a/(1-r) a:初項,r:公比
S=(1/4)/(1-1/8)=2/7
即ちCが優勝する確率は2/7で,A,Bそれぞれが優勝する確率は5/14ということになる.
従ってあとから対戦するCは1/14不利なことがわかる.
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